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2023/11/11
オーラルフレイルの対策・予防トレーニング
前の章でお伝えしたように、オーラルフレイルが進むとフレイルの状態に陥りやすくなり、要介護のリスクが高まってしまいます。また、のみ込む機能が衰えると、食道から胃へ向かうはずの食べ物や唾液(だえき)などが気道内に入ってしまう誤嚥(ごえん)を起こしやすくなり、「誤嚥性肺炎」を引き起こすこともあります。「誤嚥性肺炎」は2019年、日本人の死因6位となっています。そうならないために、オーラルフレイルへの対策とトレーニング方法をご紹介します。
予防のためのセルフケア
次のようなことを意識して日ごろから口や歯をケアしましょう。
<口の中を清潔に保つ>
口腔(こうくう)内の清潔が保たれないと、虫歯や歯周病のリスクが発生し、進行すると大切な歯を失うことになり、「食べる」「話す」といったことが難しくなります。虫歯や歯周病を予防するには、歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ、マウスウォッシュ、液体ハミガキなどを使用して適切な口腔ケアをしてください。
また、かかりつけの歯科で、歯石除去などの定期的な清掃と検診を受けるようにしましょう。
<口腔機能の維持・改善>
口腔機能とは、「噛む」「のみ込む」などの生命に関わる機能と「発声する」「笑う」といった日常の生活に欠かせない機能です。唇や舌、喉や口周辺の多くの筋肉の働きを衰えさせない必要があります。次の項で紹介するトレーニングを行って、口腔機能が衰えないように維持しましょう。